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社会福祉法人
京都身体障害者福祉センター
京都市伏見障害者デイサービスセンター
医療的ケア
平成
24
年
4
月より、社会福祉士および介護福祉士法の一部改正により介護職員による喀痰吸引等のケアが認められるようになり、当デイサービスセンターでも研修を終え資格を受けた職員が胃ろう注入や吸引などのケアに当たっています。
2004年、胃ろうをお持ちの方のご家族より、家から出してあげたいので受け入れてもらえないだろうか、という要望に応える形で受け入れたのを皮切りに、当施設では、現在5名の方の
医療的ケアを行っています。
当初、職員は胃ろうというものを見たこともなかったため、家族ができることなので大丈夫だろうと安易に考えていました。ところが、受け入れに当たり、職員間で勉強していくうち、胃ろうが医療的側面のあるケアであるため、医療職の資格のない職員が業として行うことは、法的には認められていない
(
実質的には違法性阻却
)
であることがわかり、そういう現状の中、伏見デイではどういうスタンスで対応していくか協議した結果、食事を口から摂取すること困難な方にとっては胃ろうからの食事は、口から摂取するのと同じと捉えるべきではないか、また、特に医療職の資格をお持ちでないご家族ができることは介護職の私たちにもできるのであろう、
(
医療的ケアの必要な方は
)
家族がいなければ家から出れないのはおかしいのではないか、また今後、時代の流れと共に医療的なケアの必要な方が増えていくであろうという観点から、ニーズがあるなら受け入れるべきではないかとことになり、現在に至っています。
胃瘻
諸事情により食べ物や水分が口から摂ることが難しくなった方
の食事の方法として画期的な方法として、
1990
年代より日本
でも経鼻経管・中心静脈栄養に替わり導入され、現在では、
お腹にこの第二のお口を持たれておられる方は珍しくなくなりました。
何より、誤嚥やむせの心配をしながら、しかも時間をかける食事に比べ、本人様のエネルギーの消耗の軽減、ご家族の介護負担の軽減も図れるというメリットがあります。
そして、体調や食べムラによる栄養の過不足も解消されるため、栄養健康管理もしやすくなったのも介護負担につながっているといえるでしょう。
現在では、栄養剤も工夫されその方にあった栄養剤の選択もできるようになっています。
しかし、経口での食事に優るものはなく、食べる楽しみと現存する口腔機能の維持という観点から、当施設の利用者様も好きなもの、食べたいもので食べやすい形状・量の経口摂取をして健康を保持するのに必要な栄養は胃ろうから摂っている方もおられます。
【文責:岡(看護師)】
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