京都市伏見障害者デイサービスセンター

　　

春の陽気が感じられる３月、伏見障害者デイサービスセンターでは、森さんのご好意により、フルートの演奏会を行いました。
今回の演奏会、実は、森さんからの提案で催されました。森さんは現在、同志社大学の学生で、平成25年5月27日からの介護等体験実習をきっかけに、実習後も当施設の行事などにボランティアで参加頂きました。

そもそもこの計画が持ち上がったのは、昨年末に催された忘年会で、職員や利用者様と森さんとの会話の中で、演奏会をしよう。と、話がまとまり、それなら、森さんが得意とするフルート演奏会をしませんか。という話になり、今回の演奏会が実現したのです。この思いがけない演奏会の話には、利用者様や職員も大喜び！せっかく演奏して頂くなら、利用者様も演奏に参加できるような催しにしたいということになり、この日に向けて、利用者様も活動の時間などに楽器に練習を行っていました。
　　

演奏会は１２日の午後から、活動の一環として行いました。演奏会に参加された利用者様もこのイベントを心待ちにされており、楽器を片手に、会場へと足を運びました。そして、午後１時３０分から演奏会が始まりました。今回、演奏して頂いた曲目は、①さんぽ（映画：となりのトトロ主題歌）②上を向いて歩こう（坂本九：東芝レコード［現：東芝EMI]）③うまれてはじめて（映画：アナと雪の女王挿入歌）などを披露して頂きました。これらの曲は、利用者様にも馴染みのある曲で、日頃の音楽（活動）の時間に、唄ったり、演奏したりしていた曲なので、森さんのフルート演奏に併せて、鈴や太鼓でリズムをとり、合奏を楽しみました。この日に向けて、利用者様同士で合奏練習をした甲斐もあってか、息のあった大変美しい音色となり、これには、森さんもビックリ！当日は素晴らしい演奏会となりました。

　　　　

今回の演奏会の企画を持ちかけて頂きました森さん。今年春から、新社会人として活躍されるとのことで、就職のため関東に引越しされると話されていました。
実習をきっかけに、その後は、何かと当センターの活動に、ボランティアとして参加頂きましたが、遠い所に引越しされる事実を知り、利用者様も少し残念そう・・・しかし、森さんの新しい門出を心より祝福する気持ちで、最後は、大きな拍手でこれまでの感謝の意を表し、和やかなうちに演奏会は終了しました。