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社会福祉法人 京都身体障害者福祉センター 

メディケア・リハビリ訪問看護ステーション京都×伏見身障デイ共同開催
地域公益的取組『地域講座:嚥下機能について』を開催しました



咀嚼(=噛む)・嚥下(=飲み込み)機能のメカニズムと、機能低下で起こりうるリスク、更に、嚥下機能が低下した場合を想定した疑似体験等を、楽しく、解りやすく、地域の方も含めた講習会を、平成28年10月13日(木)に、当センターにて開催致しました。今回の講習会を企画したメディケア・リハビリ訪問看護ステーション京都(京都市伏見区桃山)のスタッフの方々が、嚥下機能についての講義をされ、伏見デイが会場の提供と、設備等の準備を行なう、合同リハビリテーション講習会として開催しました。
当日は、地域の方々のご参加をはじめ、伏見区内の居宅介護支援事業所、訪問看護ステーションの方々の参加もあって、約60名という多数ご参加を頂き、講習会は大盛況!会場となった、伏見デイの食堂は、満員御礼状態となりました。

 

 前半は、メディケア・リハビリ訪問看護ステーション京都(以下:メディケア)の言語聴覚士で副主任の高田 耕平 先生による『嚥下機能』についての講演がありました。
講演では、@人が食べ物と認識する『認知期』A食物を口に入れ、かみ砕く『捕食・咀嚼期』B『口腔期』C『咽頭期』D『食道期』の5つのステップを介して食物が消化しやすい形となって体内に入っていく様子がよく解る講演でした。また、この5つのサイクルの、どれか1つでも機能低下を起こすと、飲み込みが悪くなり、誤嚥や、それに伴う誤嚥性の肺炎のリスクが高まるなどの説明もあり、当日は、飲み物を一切飲まずにビスケット3枚を一気に口に入れ飲み込めるか?という嚥下が困難な状況を、わざと作り出して体験してみるという疑似体験もありました。体験された方に感想をお聴きすると、「こんな些細なことで、飲み込みが悪くなるんですね。普段、何気無しに行なっている嚥下の機能が、ひとつでも悪くなると、大変なのが良く解りました。」と、参加者より。実際に障害を持っておられる方の気持ちになって理解することができたように思います。
             
第2部では、株式会社クリニコ(以下:クリニコ)さんの講演が始まりました。クリニコは、森永乳業グループに属する会社のひとつで、主に、嚥下が困難な方に、トロミなどの嚥下補助食品等を製造・販売している会社です。。
講演では、嚥下補助食品を使って、たこ焼きや、羊羹などを、実際その場で作って食べる実演も行われ、素材の風味を損なわずに食べやすく加工でき、嚥下が困難な方でも、食べる楽しみが損なわれない工夫がされていました。

今回、地域リハビリ講座としては第3回を迎え、伏見デイとの共同講習会は今回初の試みではありましたが、当日は大盛況のうちに終わり、メディケア様から、次回も合同で開催しましょう。と、嬉しいお誘いを頂き、12月に合同地域講習会を催すこととなりました。日程などは、後日、当ホームページでお知らせ致します。
                                        

                                             
                                        

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